カテゴリー「ある日の日記」の1件の記事

2018年1月15日 (月)

カジュアルな正月

18010102

 

新しい年を迎えてから早や半月が過ぎ、いつも心待ちにしている”小正月”を迎えた。
元日からの三が日は食べ物をはじめ、街の眺め、テレビ番組、広告チラシまでも賑々しさがあって十分に正月気分にひたる事が出来る。そしてそれが過ぎるとまた何事もなかったようにみな普段の生活に戻ってゆく。それから暫く経つとやってくるこの日は、まさに日常の中にあるもう一つの正月という感覚があり、若い頃からずっと心待ちにしているのだ。
      
一月十五日が成人の日という祝日からお役御免となって、もう二十年近くが経つ。
正月のしめ飾りや門松、それに古いお札などを燃やして健康長寿を願う、どんと焼き(僕の地方ではさいと焼き)は、開催が最寄りの日曜日に移ってしまったけれど、今も子供会を中心に続いているのは嬉しい限りだ。またこの日に合わせて雪の田んぼでは、藁を稲に見立てて行われる雪中田植えなどの伝統行事が各地で行われる。
ここ近年、一般家庭ではあまり飾らなくなったけど、餅花も気分を盛り上げてくれる。この地方では家庭用の餅花よりもだいぶ大ぶりな仕上がりとなってしまう。それはモナカ皮で出来たカラフルな鯛や大判小判、恵比寿様に米俵などが追加されるので、その大きさも畳二枚分を超えてしまうものも珍しくない。それが天上の梁から吊るされるその様は実にカラフルで、モノクロームのこの時期に概ね半月後に迫った立春の気配までも運んできてくれる。

 

***

 

僕は正月のあのなんともいえないシンとした静寂の中で、一年の計を立てるというタイプではない。
昔から日常の雑踏に紛れるようにやってくる、この日を心待ちにしているところを見ると、どうやらこっちの方が性に合っているのかも知れない。それに今年は例年と違って特に幸せな気分で小正月を迎えた。理由は今日が休日であり、しぐれる日が多いなかで好天に恵まれた事なのだ。今朝は今シーズン最低の氷点下17℃という痛みを感じるような冷え込みだった。そんな中、麗しげに空中に舞うダイアモンドダストは実に美しいもので、もうそれだけで今朝の冷え込みも帳消しとなってしまった。
  
さて、今日は少しばかり上等な地酒と昔から続く郷土料理で、カジュアルな正月と祝うことにしよう。

 

18010103

 

 

 

 

 

|