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2017年1月の記事

2017年1月14日 (土)

小正月といふ愉しみ

170101

 

もうかれこれ12~3年になるだろうか、毎年愛用している壁掛けカレンダーがある。
それは近所のガススタンドの人が12月のメーター検針の時にかならず置いて行ってくれるものだ。シンプルな日付だけのものだけど、その中の情報量が素晴らしくて気に入っている。大寒などの二十四節季はもちろんの事、大安などの六曜や八十八夜などの雑節、それに鏡開きなどの歳時暦などがまるで暦本のように詳細に書いてあるのだ。
大晦日の僕の恒例はすべてのカレンダーを掛け替えてたなら、その表紙を外して1月にしてしまうこと。
特にそのカレンダーでは真っ先に月15日の曜日を確認するのだけど、今年は15日の欄から小正月の文字がなぜか消えていた。成人の日を1月の第二月曜日とする改正祝日法が施行されたのは確か平成19年の事だった。そんな事を思い返しても10年も経てばカレンダーの編集する人が代替わりしてもおかしくないだろう。
1月15日=成人の日=小正月という中で長年暮らしてきた僕を含めた旧い人たちは、いまでも小正月という日が好きな人が多い。歳神様を迎えたり初詣や年始挨拶など、いろいろと気ぜわしい準備や儀式やらがある大正月よりも、より庶民的な気分で小正月という松の内最後の日を楽しめるのがその理由のようだ。
けれど昨今は豊作を願うだんご木飾りもあまり見かけなくなってしまったし、角松やしめ縄を燃やして無病息災を願うどんと焼きも、煙や場所などの問題で郊外でなければ見られなくなってしまった。

 

***

 

ここ数年、僕の小正月の過ごし方と言えば。
しめ飾りはゴミに捨てる訳にはいかないので天気が良ければ庭でプチどんと焼きを、荒れていたなら後日神社に持っていくようにしている。食べ物にしても大正月とは違い自由なので、子供の頃から食べている大好きな郷土料理と地酒をじっくりと楽しむようにしている。
それは自分で材料を目利きして二日がかりで作るかすべ(エイ)煮と、お正月最後の日なのだと心の免罪符を以て酒屋から仕入れるちょっと高級な地元の地酒。あのゼラチン質の煮こごりと、ワインのようなフルーティーな香りを持つ日本酒とのマリアージュを愉しめば、松の内はあっという間に明けてしまうのだろう。
こんな時に思い出すのはジャネーの法則の算式。
また分母に一歳を新たに加算された数式は、これからけっこう先の長いお盆への道のりすらもあっという間にしてしまうに違いない。

 

 

 

 

 

 

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