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2016年1月29日 (金)

バカンスと現実逃避

16010201

  
  

○ ○ 群 ○ 太  そ で 昔
○ ○ 青 ○ 陽  こ も は
○ ○ か ○ が  に あ 夜
 蒼 ら ○ 地  は る と
○ は  ○ 平  特 と 朝
 少 す ○ 線  別 き は
 し 墨 ○ か  な 気 つ
 ず へ  ら  隙 が な
夜 つ   顔  間 付 が
の 表 ○  を  が い っ
な 情 ○ 世 出  あ た て
ご を ○ 界 す  る  い
り 変 ○ は 直  ○ ○ る
を え ○ 蒼 前  ○ ○ と
消 な ○  ○  ○ ○ 思
し が ○  ○  ○ ○ っ
て ら ○  ○  ○ ○ て
 ○ ○  ○  ○ ○ い
 ○ ○ ○ ○  ○ ○ た

 

 

ラヂオで最近バカンスと現実逃避について書かれた本の事を知った。
著者は医師の家に生まれ、ストレス管理の第一人者という人だけあり、もちろん前向な且つポジティブ現実逃避の事だ。フランスのように、きっと習慣化しているに違いない長期に渡る特別なバカンスを取るのは、僕にとっては現実的に無理な訳でそれは期間ではなくて中身だろうと、周囲には犬の遠吠えのような負け惜しみを言っている。
自分なりに愉悦に浸る事が出来た休日効果は、舞い戻った現実社会の中でそう長く維持できるものではないことを僕自身で知っている。
本に書かれている現実逃避という意図は、休日以外のどこにもでかけられない残りの現実の中での、ほんの短時間の日常的なバカンスのススメだった。
PCの電源をオフにして、地図や通販のカタログをながめたり、日の出を見たり、木や雲や空と話をしたり、人間観察をしたり、遠回りをして帰るなどと言っていた。その話を聞いていて思ったのが、まるで僕の事を言われているような気分だったこと。
忙しい人に贈る、お金や時間をかけずにたっぷり楽しめるインスタントバカンスとも言っていた。僕はそんなに忙しい生活ではないけれど、なんにもしない『心バカンス』、自分にご褒美『美バカンス』、すきま時間に『オフィスバカンス』、ちょこっとお出かけ『自然バカンス』、お手軽だけど『ロマンティックバカンス』、ちょっと知的に『アートバカンス』などのカテゴリがあるらしい。
さぁ~てと、次はどのインスタントバカンスに出掛けようかと想いを馳せる楽しい時間だった。

 

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僕の住んでいるこの街は海から遠く離れた内陸盆地、それも広さが狭まった南端に位置している。
ここには主だった最上川の源流が四本も流れているから、無風という気象条件と暮秋の晴れた夜に特有の急激な温度勾配でこんな海が出来てしまう。これは稀な事ではなく、十月~降雪まで最低数回は愉しめる。目が覚めた時に窓の外が一面の濃い霧に覆われていると、子供のようにワクワクしてしまうのは虹の下は土砂降りだけど、この水面の上には素晴らしい青空が広がっている事を知っているから。
それにその場所までのアクセスが近いのも実に嬉しいことだ。
ライトのビームラインがはっきりと判る程に幻想的な水中の街から、水面まではわずか15分ほど。途中で何軒かある24時間営業の店で、暖かい飲み物を仕入れて来ても20分でお釣りがくる。そして暫し僕はここでのバカンスを愉しんだなら、太陽と青空に午前10時すぎの再会を約束し、そろそろ通勤のラッシュがはじまる海の底へと帰ってゆく。
  

雪に覆われるとようやく思いだすのが夏の暑さ。
昨年夏ごろの休日には夕焼けを意識的に眺めていた。ものすごく暑い日などは夕焼けも鉱物的に燃えるようで美しいかったのを覚えている。太陽がキラリという一瞬の短い瞬きを残して完全に姿を隠すとやにわに凌ぎやすくなってゆくという、この差が不思議な安らぎに連れて行ってくれるような気がしていた。ちゃんと飲み物も用意して、高い所から帰宅ラッシュで混み始めた道路と刻々と変わる空の様子を眺めたのは、まさに夏のバカンスだった。
    
僕はときどき色々な場所で、バーチャルな妄想というバカンスを楽しむという変な癖を持っている。
他にもそんな人がいるらしく、誰にも迷惑をかけずちゃんと現実世界に戻ってこれるなら大いにアリだとフォローしてくれていた。それを聞いて思ったのが、できるだけ遠くに行ってちゃんと戻ってくる。このストロークというか距離感を残りの人生の中でうんと長くしていって、ちゃんと戻ってきてやろうという企て。
バーチャルではなくて、『ここではない、どこかへ』実際に行くというのも、きっと僕にとっては立派な現実逃避なのだと今更ながら気がついた。

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