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2014年11月 8日 (土)

Nostalgia (2/3)

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なぜだか夕暮れ時は子供の頃の記憶がフト蘇ってきたりする。
今の時期は日が短いので学校が引けてからのほんの1~2時間の事だっただろうけれど、それはものすごく充実した時間だった記憶がある。いつの間にか気の早い星はまたたき始めて、あの頃は竈か風呂かは判らないけれど仄かに漂ってくる煙のにおいが解散の合図だった。ふと通りかかった家から漂ってくる夕餉の匂いもそうだ。それは焼き魚だったりあるいはカレーだったりとそれらがますます空腹感を増幅させて、家までの道のりがいつもの倍もあるように感じたものだ。

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この「風の高原」は好きな場所のひとつ。
標高1,100m、広さ230ha(東京ドーム50個分)の広大な高原で、春から秋にかけては菜の花やヒマワリ、それにコスモスなどが咲き乱れる。それに高原キャベツや大根が実る豊かで優しい場所だけど今年はこれまで一度も訪れる事はなかった。
ここでは晩秋というよりはもう初冬と言える時期で風が強くてものすごく寒い。いつもの順路の通りに手綱を進めるけれど、たぶんそうかなぁ~と思っていた通りにこの高原には僕ひとり。聞こえるのは風の音と風車の廻る低い音だけだった。この世界で一人ぽっちのようなこの孤独感はそうは体感できるものではないだろう。あの頃と同じように辺りは薄暗くてなって気の早い星がまたたき始める。

これはたぶんこの季節特有の・・・、ここに一人でいるとますます孤独が拗れてゆくような感覚を覚える寒さと広さだった。

 

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"Mr. Lonely"  by Bobby Vinton   

 

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