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2014年8月18日 (月)

夜半の夏 (よはのなつ) の夢 (番外編)

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幼い子供にとって両親や兄弟・いとこの他、つまり親戚以外の”友人”としての親しい関係を築きあげる時期はいつだったのだろうか。
そんな事を考えてみるとごく一般的には幼稚園か、それよりも少し後の小学校に入ってのことなのだろう。でも僕の場合は家で犬を飼っていたから、物心がついてから幼稚園にあがるまでふだんの一日の大半を一緒に過ごしてくれて、遊んでくれるカレが僕にとってきっと生涯で最初の”親友”という存在だったのかも知れない。

   

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たとえばしっぽを引っ張ったり背中に乗ったりして、意地悪をする事は幼い子供にとってはよくあるイタズラ。
でもカレはキャンと啼くだけで、このちっちゃな暴君の無邪気なイタズラを許してくれる。そうやって子供は自分が愛する者と自分を愛する者との間の信頼と忠誠を学んでいくのだろう。でもカレだって機嫌の悪いときだってあるから、時には吠えついたり、つい力が余って自分より小さな主人を押し倒してしまう事だってあるだろう。そして子供は泣き出してひと時その親友を恨む事もあるかもしれないけれど、その後はちゃんともとの仲良しに戻ってしまう。その繰り返しできっと子供は人を許すということの大切さを学んでゆく。
利害を無視した、駆け引きのない、見返りを求めない純粋な愛。それがどんなに稀なものかをこの子供たちが身をもって自覚するには、もっともっと長い年月を待たなければならないだろう。

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幼少期の記憶とは不思議なものだ・・・、歳をとればとるほどに甘さを増してゆく。

"いつも何度でも" - 木村 弓

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