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2014年7月11日 (金)

粋といふ しぐさ

140702

このタイトルの言葉を知ったのは、3年程前の確か公共広告機構か何かのポスターだった気がする。
普段いろいろとこの類のものは目に入るのだけど、これはまだ当時僕の知らない言葉だったしその時にはさほど興味も湧かなかったので、
何時しかそれも記憶の砂漠に埋もれてしまっていた。映画のような表現をすれば『それから3年という時が流れ・・・』とでもなるのだろうか、
新聞記事で偶然に再びこの言葉と再会した。それを見て真っ先に思い浮かんだのは2年近く前に他界した僕がTameさんと愛称で呼んでいた叔父さんだった。彼はお祭り命の生粋の下町人で、自分の住む街をこよなく愛していた。僕は写真でしか見たことはないけれど、祭りと神輿担ぎにかけるTameさんの熱意は尋常ではなかったらしく、彼は本当にに”粋”が服を着て歩いているといってもいい人だった。

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昔なんかは本を探して注文するなんてことはなかなか大変な事だったけど、ネットインフラが整備された現代では容易なこと。
程なくポストに届いた冒頭の頁で目に飛び込んできたのが、この仕草とは単に動作の事だけではなくて、大勢の人たちが気持ちよく生活するための”思草”であり”志草”であり”支草”という事で、その基本とはと前置きがありそこには、この頃の僕が忘れかけていた”ハッ”とするような事柄が並んでいた。

壱) 目の前の人を仏の化身と思えること  (初めて会うひとでも先祖あるいは先祖どうしと、・・・・・人はどこかで繋がっている)
弐) 時泥棒をしない  (他人の時間を無駄にしない) 弁済不能の十両の罪と言われていたらしく、これは特に気をつけなければならない。
参) 肩書きにとらわれない  (家柄、学歴、職業などを気にしない)
四) 遊び心をもっている  (芸術文化などに関心が高く、造詣が深い)

本文には五十ほどのしぐさが図解で解説されていたけれど、たしかに道具はいらず、前もって準備もいらず、即座にその場にあった身のこなしがくせになるように自分を磨かなければと思わされた一冊。ただ、一つ残念なのはこの本をもう一週間早くオーダーしておけば良かったなぁと思ったこと。



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