« 三冬の水 (6/7) : かた雪 | トップページ | 三冬の水 (番外編) : 月と うさぎと かまくらと »

2014年2月13日 (木)

三冬の水 (7/7) : 春待つ氷雪

14020301
○月○日
最低気温が氷点下15度をも軽々と超えていた朝に外の景色を見てギョッとした。ここ何日も見てなかった、たぶん・・・今年になってから初めての光景で、それは普段の年だとあまり珍しくもない40cm程の積雪だった。日帰りの軽い荷物の登山になれた体には、3泊山行の装備品の重さが堪えるように反射的に雪かきに必要な時間を逆算する。当たり前の事だけどもう少し早起きすべきだったという答えが導きだされる。支度を整え外に出て再びビックリしたのは雪の質。それは標高の高いスキー場でしかまずはお目にかかれない、踏み固めるのも困難なほどのさらさらとしたパウダースノーだった。故に比重は通常の雪の1/3程度だろうか、軽やかに捗る雪かきも楽しいものだ。そしてこの日三度目の驚きは日中の気温の急上昇に伴い、今朝ほどの雪が2~3日放置したコットンキャンディーのように半分以下になってしまっていた。大雪と言われた昨年の累計積雪量は10mを超えたけど今年はまだ6m程度。平年並みと言えば平年並みかな。

初めて見たこのブランコの仕舞い方。普通は鎖ごと外してしまって赤い金具だけが残っているものだが、鎖もステンレスだしきっと大丈夫なのだろう。フト気がついたのはどこかで見た事のある、端がきれいカットされた縄の結び目。この街も含めた雪の降る地方がそうであるように、庭木などは雪囲いと言って板や丸太で雪の重みから枝が折れないように保護しなければならない。それには縄は必需品で二分五厘とか三分とか、職人の美学や対象物で太さで決まりがあるらしい。それに結び方も。いわゆる男結びという結わえ方でなければならないし、結んでから端をキレイにカットすればなお良しだろう。だから僕のように、板とか丸太とかがちゃんと固定されていれば、機能的に別に問題ないじゃん・・・と言うような輩には、あの完璧に計算しつくされた薄雪を纏った日本庭園の美しさは、職人技(神業)として尊崇するしかないのだけれど。
光の春と言われるだけあって、これから日に日に春の日差しは明るさを増してゆくだろう。そしてこの三冬の水も急速に姿を変えて再び日本海へと帰してゆく。そしてまたこの姿で戻ってくるのはだいぶ先の事だけど、この縄が解かれ子供達の歓声が戻ってくるのはもうすぐの事だ。
   

    
14020302

***

***

***

***

|

« 三冬の水 (6/7) : かた雪 | トップページ | 三冬の水 (番外編) : 月と うさぎと かまくらと »

seasons (季節)」カテゴリの記事