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2014年2月 7日 (金)

三冬の水 (6/7) : かた雪

14020201
○月○日
ここ数日は気温の変動が激しい。それはここ最近記憶にはない寒中の風雨だったり、暖房のついていない部屋より屋外が暖かく感じるような気温だったり、そうかと思えばその翌々朝などはいきなり奈落に落とされたような、氷点下16度という気温だったりという具合だ。
僕の頭の片隅にここ2~3日巣くっていたのは、加熱処理をしていない生の豆腐だった。それは仙台時代に好んで食べていたもので、元来絹豆腐は柔らかすぎてあまり好きではなかった僕を虜にしたのは、木綿特有の硬さを維持しながらも舌触りは絹の滑らかさを併せ持った
”それ”だった。何かを一心に食べたいという衝動はたいていの困難は克服できるようで、休日に一日かけてやろうとしていた雑用をたった2時間で終わらせた。直売店が併設されたその工場は、この街と仙台との中間点である宮城県白石市にあって、7つの宿場町を通る”みちのくおとぎ街道”を通って1時間と少しの距離。その道中と言えば雪深い内陸側からトンネルを幾つかくぐると、周囲の雪はみるみる少なくなって太平洋側の気候となるいつもの見慣れた風景だった。直売所での買い物を終えて西を見上げると、蔵王山系の南端にあたる雪深い不忘山。その光景を見た途端に湧きあがった好奇心を、行きと帰りは同じ道を通りたくないという禀性が後押しする。ちょうど先ほど通過してきた宿場町あたりに合流するそのルートは冬に通るのは初めてのこと。そして不忘山の裾野で初めて目にした光景は、雪・・・それも
2メートル程の厚さをもった”白”が、わずか数百m程で太平洋側特有の冬の”地色”変化する三冬の水のグラデーションだった。
   
  

   

   
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