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2013年11月15日 (金)

865 哩の追懐 (4/5) : 旅先での目覚め

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特に古い歴史がある温泉街の多くがそうであるように、それまで広かった路が急に狭くなり不規則に曲がりだして初めて目的地が間近になったことに気がつく。
この傾向は特に山間部や海岸沿いなど、平地に乏しい地形で顕著に表れるようだ。この温泉街もたぶんいろんな理由があったのだろうけれど、まるで思いつきと気分が交差して作られたような路地が続く。盆地の城下町、その碁盤目のような道路の中で生活している僕の安泰な方向感覚には良い刺激となる。
目的地には明るいうち到着しようといつも思うのだけど、好奇心のせいで途中で道草をしてしまい、いつも遅れるという電話を入れなければならない事となる。そのくせ予約時の到着時間はいつも荒天を想定して、とりあえず到着できるはずもないチェックインの時間を指定するのだから、部屋の掃除をする人にとってはとても気をもませる迷惑な客に違いない。

誰が言ったか忘れたけれど、見知らぬ土地でたった一人目を覚ますのはこの世で最も心地良い感覚の一つであるという俚諺があった。
僕もこの感覚がわりと好きで見慣れぬ天井を少し眺めたあと、カーテンか障子なりを開けて外の天気を確認し、今日の予定を変更の選択肢も含め地図を眺めて考える時間がいい。

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旅先での習慣というか楽しみと言えば、僕の場合ほぼ彷徨いに近いものだろうけれど朝の散歩。
知らない街の知らない通りを歩く気分はエトランゼそのもので、めずらしい光景をさがしながら約1時間程歩く。大通りもいいのだろうけれどやはり路地裏が楽しい。なぜならばそこにはここに住む人たちの生活感があり、いろいろなおもしろい物や人に出会えるから。そして路地裏をまっすぐ進んだり、曲がってみたりとあてもなく続く朝の散歩。そして急に開けたのは温泉街の真ん中にある広場だった。そこにあった飲泉所の湧出温度が約90℃と、とても高く一口飲んでみたけれどやはり温泉は体で味わうもののようだ。

 

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