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2013年7月17日 (水)

"happy Monday" といふ好日

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ずいぶんと久しぶりのゆったりとした時間を過ごす美術館。
しかもそれは月曜日のこと。この日は連休明けからずっと待ち焦がれていた日だった。雨が降ろうが、槍が降ろうが絶対行くと決めていた朝、僕の住む県南部は大雨注意報、中部以北には警報が発令されていた。
東北での初となる公開。しかもその52点のうち36点は日本初公開。そのうえ祭日の最終日。これだけのキーワードがそろえば予想はしていたけど、クロード・モネのコレクションとは比較にならない、こんな混雑を見たのは初めてのような気がする。
僕が到着したのは十時を少し廻った頃だけど、とにかく入場券(当日券)を買うにしても、3人列で7~80mの長蛇の列。”前売り券をお持ちの方は直接左側よりゲートへお進みください”という係員の声。会話を交わす相手もなく手持無沙汰に並んでいた僕は、左側を悠々とスルーしてゆく人達に、いままで購入すら考えた事もなかった(実は面倒くさかった)前売り券のご利益というものを痛感していた。

案の定、展示フロアも一枚目の絵を目にするだけでも2~30分はかかりそうな行列だった。
誰が流れるスピードを決めているわけでもない、常に滞り気味のその列は蜿蜒と壁ぎわを流れていた。今回のゴッホコレクションは中学校の美術の教科書以来の再会だけど、僕にとってはとても充実していたのだ。なぜならばそれは展示の方法によるものが大きい。
折角の音声ガイドを手にしたのだから、一枚目から順にと並ぶ行列の一員になる必要もなく展示室内を魚のように泳ぎ回っていた。そしてそんな観かたを可能としてくれたのは、大きく書かれたセクションごとのキーワードだった。
それは何かの人気番組でよく使うような意味深なもので、最近とみに研究が進んだお蔭だろう。例を挙げると”作品を売らなければ”、”もっと色彩を”、”古いものと新しいものとの結合”、”厚塗りから薄塗りへ”、”答えは一つではない”などのキーワードが遠目にもわかるように掲げてある。それぞれ気になったセクションの解説と作品を観ては、湧いた疑問を確かめる為にまた2つ前へと戻ったりと、彼の生涯の物語を見るように行き来しながら作品を楽しむ時間だった。

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現在北海道で開催中のシャガール展は、9月になればすぐに僕の住む東北へとやってくる。
ふた月にも満たない短い開催期間に、happy Monday が3回もあるのは僕にとって実に幸運な事だと思う。そのサイトはWindows8のタブレット端末を意識した造りだった。僕のはそれではないのでカーソルキーでめくっていくしかなかったけれど、そこにあったのはなんとこの種のサイトでは珍しい、画面いっぱいに映し出される”シャガールを巡る旅”という足跡を辿るモニュメント達だった。
展覧会コンセプトにはこんな事が書いてある。
<20世紀を代表する画家の一人、マルク・シャガール(1887-1985)。宙を舞うカップルや動物、現実離れした鮮烈な色彩など、その幻想的な作品は多くの美術ファンを魅了しています。   ***中略***   本展では華やかなパリ・オペラ座の天井絵をはじめ、エルサレム・ハダサー医療センターやフランス各地の教会を飾るステンドグラスとその下地など、シャガールの代表的なモニュメント作品を日本で初めて本格的に紹介します。     Marc Chagall exhibition

   
  

 

このゴッホコレクションは来週から広島で公開される。                      .       
西にお住まいのご諸兄方へ:  Van Gogh in Paris:New Perspectives


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