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2013年6月10日 (月)

森の中・Warm_color との再会

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今年の季節感(気候)はなんだか例年とはずいぶんと違うような気がするのは、僕だけではないようだった。
ようやくさくらの頃の低温が解消されたと思えば、今度は梅雨を飛び越して一気に夏のような陽気が続くし、おまけに極端に雨が少ない。
肝心の予報はと言えば・・・”天気は必ず帳尻を合わせるので、梅雨末期の大雨に注意が必要です”。        と・・・・・・
気象協会に昔からある伝話みたいな事を言っていた。

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山形県は全ての市町村に最低一つは天然温泉がある、おそらく全国的にも珍しい県だろう。
僕の住む米沢市でも9を超える天然の温泉があり、TPOに応じての選択は可能なのだけどやはり泉質の思慮は外せない要素の一つだろう。書斎からそんなに時間が違わない距離(約20分程度)に全く違う泉質をもつ温泉がある。それらは標高差で500m、直線距離で10km程しか違わないけれど、いわゆる”温まり湯”と”冷え湯”と呼ばれる泉質だ。
かなりの長湯派である僕は、時期を間違えてしまうと湯上りにいつまでも汗が引かなくて大変な思いをしたり、風邪を引きそうな寒い思いをしたりするので注意が必要なのだ。自分なりの感覚では温まりの湯は、赤ワインが恋しくなる長袖の季節から5月の連休頃まで。それ以外は標高900mにある汗をスッとひかせる実力を持った、冷え湯の方に通うこととなる。それが白布森の館という公共の日帰り温泉施設で、その
ロビーの奥。休憩所と浴室の入り口にこの Warm_color が燈っている。
  

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13060203この Kumiko という伝統工芸品。
直線だけで構成された模様で作られたものだけど、その素晴らしい組み付け精度で引き出された計算ずくの幾何学的な空隙。それに素材が木
(青森ヒバ)ゆえの柔らかさとマッチしたオブジェであり、そのすきまから漏れる白熱電球のなんともいえぬ温かい光色が見る者に安らぎを与える。

”光と影の魔術師”・・・僕はこの作者を親愛を込めてそう呼んでいる。
その人が創り出すのは僕のような凡人が想像すらできない、計算しつくされた光と影が織りなす世界だ。市内に工房とギャラリーを構える作者を僕がそんなに気安く呼べるのは、実は彼と親戚関係にあるからだった。

もう随分と以前のことになるけれど、上のスパイアという作品は工房を開いて間もない頃のだいぶ昔の作品だと聞いていた。
久しぶりに昨年彼のギャラリーを訪ねてた時も、また新しい発想を沢山発見したし、法事の席で一献交えながらいろいろと話を聞くことが出来た。相変わらずだいぶ忙しいようで、大都市のデパートや展示会などで、一年で二~三ヶ月程は工房を留守にしているそうだ。それでも作品の注文や新しい発想を形にしなくてはならず、特に受賞後は時間のやりくりが大変らしい。
  

 

最近の陽気でいつもよりひと月近くも早かったけれど。

ガラス張りの湯船から眺める、新緑から少しだけ大人びた森の緑たちとこのWarm_color は・・・・・
今年も緑の中で斯くして健在だった。

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