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2013年1月13日 (日)

もうひとつの 正月

130102011
  
平成19年に施行された改正祝日法によって、長年馴染んできた成人の日が1月の第2月曜日となった。
長い間ずっと・・・1月15日=成人式=小正月(こしょうがつ)・・・、という概念で過ごしてきた僕も含めた旧い人達にとっては、最初の2年ぐらいは何となくしっくりこなかった、というのも事実だろう。新顔の海の日やあまり天気とは関係ない敬老の日はいいとして、晴れの特異日と言われていた本来10月10日の体育の日も、毎年カレンダーの上を彷徨うこととなってしまった。
けれど考えてみればその祝日法の改正によって、僕にとって月曜日の美術館という愉しみが叶うようになったのだけど。

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元日から始まる正月というのは、その年の歳神を迎えるものだと思うけれど、小正月の事を”こもちの年とり”と言い、僕の住む地方では年頭のそれとは少し事情が違う。斯くもこっちの方がずっと庶民的であり、さまざまなしきたりや食べるものに縛られる正月三が日とは違っていて、一言で言えば参加型の気楽な正月とでも表現すれば分かりやすいと思う。

中でも小正月の大きなイベントと言えば、”だんごの木飾り”と”さいと焼き”だ。
昔はどこの家でもこれを茶の間の中柱に飾ったものだし、様々なめでたい飾りをつりさげる事も、子供心に実に楽しかったものだ。けれども今は生活自体が変わってしまって、まるでクリスマスツリー(規模や飾るか否かの判断)のような感覚になってしまった。

さいと焼きは場所の問題もあり、近年まち中ではかなり少なくなってきたようだけど、町内の育成部などでは現在も開催するところがあり、小正月の伝統行事として子供たちの記憶に留めてくれている。
これは当日みなで雪を踏み固めて、燃やす場所つくりから始まる共同作業だ。藁などと共に正月の門松やしめかざりをもらい集めて、積み上げるのだけどまだ火が点いていなくても打ち上げ前の花火を見つめるように、なんだかとてもワクワクする作業だった。
暗くなるのを待ちかねたように火が点けられると、皆で”ヤハハエロ”と大声でさけんで長い棒の先に付けた餅を焼いて食べるだけだけど、家で食べる餅よりも何倍もおいしかったことしか記憶に残らなかった。僕がその行事についての古人が込めた意味合いを知る事になるのは、それから20年近くの年月を要したのちの事だった。

やはり僕にとって長年親しんできた(1月15日=小正月)というのはたぶんずっと変わらなような気がする。
たとえその日が平日であり何曜日であったとしても、アイラで祝杯を挙げるのはこの日だ。
日本全国には伝統的な小正月の行事が各地でいろいろたくさんあることだろう。
それに触れた記憶が後になって、何かのきっかけでフト浮かんでくるのはいいものだ。
    

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あと七日程で冬も終盤に近づき、底冷えの時期を迎える。
そしてそれから半月も経てば季節のわかれ目である節分が訪れる。

大  寒 

冷ゆる事の至りて
甚だしき時
なれば也
季 節 便 覧 よ り

  
  

  
  

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