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2011年3月 2日 (水)

父と娘 (雛人形を見て想ふこと)

   

男の子にとって、母親というものは特別な存在らしい。
それは幾人もが言うように、そして僕の目から見ても明らかな事実なのだと思う。
また父親にとっては『娘』というのも特別な存在なのだと、以前知人から聞いた事がある。それは残念ながら僕はもう、永遠に体験出来ない事なのだが。

Doll

< 雛人形 >
山形県米沢市

   
   
娘のひな祭りを祝う年代の頃はまだ、さほど意識はなかったと聞いた。
そして思春期を迎える頃から疎まれるようになり、かなり寂しい思いをしたそうである。その後成人式の頃になり娘と呑んだ時は、それはそれは楽しい時間だったそうだ。

彼、曰く 『お父さん!』と娘にお酌をされたときに、スイッチが入ってしまったのだと。

例えはあまり良くないが(この愛娘、どこのウマの骨とも分からん野郎に絶対に渡すもんか)と心に固く誓ったそうである。
このあたり、娘に対する父親の想いがきっと、『娘さんを僕にください』と現れる青年に対する、物凄い洗礼となって現れる時もあるのだろう。

いままで結婚式に何度か出席してきた。
いつも想うことだが、花婿・花嫁の父親は対照的な場合が多いように思う。
神前式は別として、花嫁(大切な宝物)とヴァージンロードを歩く父親の心境いかばかりか。

もちろんおめでたい事なのだが、左の腕に愛娘のあたたかな手を感じながらその上を歩く長いようで、短い時間。
きっとその時花嫁の父親は、彼女がうまれてから今日に至るまでの全ての事を、あのほんの短い時間に想い出しているのかもしれない。
 
  

<親父の一番長い日>を聴きながら

   
    
   
   

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