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2010年12月14日 (火)

マンデリンのしらべ

   
カウンターに並ぶ多くの瓶の中、その日に限ってなぜか僕にむかってウインクしているヤツがいた。
   
Mandarin_01

< Favolit Cup vol.2 >
山形県米沢市
   

それが、マンデリン・ブルーバタックと共に、このカップとの出会いだった。
ずっと昔、ブルーバタックなどと言うスペシャリティーな産地のものではなく、普通のマンデリンを飲んだ記憶があった。当時流行りのモカとかの酸味が強い種類とは一線を画す苦みと、何とも言えぬコクを残して口の中を通り抜けていった印象をよく覚えている。
それ以後、何度か当時の喫茶店(多分、今では茶店すらも死語)では格好つけて、よく解かりもしないくせに straight coffee をオーダーしていた頃もあった。

そんな記憶の中のマンデリン。そしてブルーバタックヴァージョンはどうであろうか。
やはり、というよりもあの香味の記憶から、未必的に口元が緩んでしまった。実に美味しい。
これが個人的且つ率直な感想である。ほとんど酸味を感じない、そして単なる深炒りの何か焦げ臭いのとは質が違う上品な苦み。深いと言うよりも濃厚と表現した方がふさわしいコクを残していくこの感覚は、マンデリン・ブルーバタック特有もものらしい。たまに体調のせいだろうか、酸味系のものも欲しくなる時があるが、やはり自分の珈琲原点はマンデリン(今はブルーバタック)であった事を確信した。

上の絵はブルーバタックが注がれてきたカップである。
最初はその日の気分や客の風体でマスターがチョイスしたのかなと思いきや、よくよく訊いてみると、(主に)マンデリン専用のカップであった。
ドラゴンと思しき絵からデザインは中国起源のようである。そしてもっと驚いたのはその絵柄がプリントではない事だった。アクアブルーなどの着色部分にタイルいや、七宝焼きのような細工が施されているのである。今回は可能な限りそのディティールを再現しようとしたのだったが。実は今回という事は次回がある訳で、このカップとまったく対照的かつ魅力的な隠し玉を目撃(見せられた)してしまった事実。たぶんその時はそれに合わせてもっと浅炒りタイプの豆になると思うが。

Mandarin_02 それらをカップルで愉しんでみるのも粋ではないだろうか。
男性はこのカップでマンデリン・ブルーバタックを。そして女性はこれから登場するカップで、浅炒りタイプの豆をチョイスするのもいいのだろう。

(続)

   

    

    

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