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2009年12月の記事

2009年12月28日 (月)

そら  (2009 winter Vol. 4/4)

ずっと暗めのそらが続いた。
最終章は実に穏やかではあるが、これから移り行く季節を促す そらで閉じたい。

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                               < 盆地の風景  >
                           山形県米沢市

これは雪国の降雪直前のそらである。このちっぽけな盆地の上に広がる、晩秋から初冬にかけての抜けるようなblueが好きだ。

冬晴れの続く太平洋側と違い、暗い鉛色の空が続くこの盆地では、とかく青空の透き通るような blue に飢えてしまうのは自分だけであろうか。冬至も過ぎてそらが明暗の表情を見せる時間も少しずつ移り変わっていくだろう。待ち焦がれた光の春の訪れである。

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昭和85年 旧元旦の頃、このそらのしたの街にあたらしい caf’e の扉が開くことであろう。これからの厳しい冬の寒さを耐え抜いた、この桜がほころぶ頃を楽しみに待ちながら。

   

   

   

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2009年12月21日 (月)

そら  (2009 winter Vol. 3/4)

虹が見えた先週末とは一転した雪のそら。

Dpp_0101                                  < 降雪の頃 >
                              山形県米沢市

雨雲のそらと雪雲のそらは同じ鉛色なのであろうが、後者の方が雪の白さで少しだけ明るく感じるような気がする。

Dpp_0102

とおいそらより舞い降りて、みなもに吸い込まれて行くように消えゆく雪。枝の上に降り積もる雪とは、とおいそらで既に水の結晶となった時から決まっていたのだろうか?
いずれにしてもこれもまた、過ぎてゆく日々のゆきずりの眺めの一つである。
これからの雪明りと静寂の世界も好きである。夜中の真っ暗な窓にもほんのりと夜明け前のような白さが加わり、眠れぬ者たちの真夜中と明け方の時間の感覚をより一層不明確にする。走る車のノイズすら雪が吸収するのであろうか・・・・・早朝の除雪時間以外は静かな・静かな時間が訪れる。

雪も氷も水がカタチを変えているだけで、水としての本質はきっと変わっていないのだろう。

   この雪が融けたらなんになる?
                        水 or 春
                                 もちろん春さっ!

   

   

   

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2009年12月14日 (月)

そら  (2009 winter Vol. 2/4)

週末の雨の朝、偶然に虹を見た。

この時期としてはめずらしい雨の朝で、雲の間から差した朝日の眩しさにふと反対側に目をやると2本の虹が輝いていた。

Rainbow
                               < 虹 >
                           山形県米沢市

外側の虹は副虹と呼ばれ、色の配列が主虹のちょうど逆となる珍しい現象らしい。
ほんの数分だったろうか。まず外側の虹が薄れはじめ、ついで内側が消えていった。虹を消えるまで見ているというのは実に久しぶりのような気がする。
たしかゲーテの言葉に
『虹が10分も見えていたなら、見る人はいなくなる』というのがあったと思ったがまったく同感である。

虹はそらのなかで一番距離感のないものではないだろうか?
近いようで、遠く。遠いようで、近い。根元部分の建物等の重なりに注意してようやくわかる程度である。人の気持ちも同様で遠いのか、近いのか、読めない暗闇の虹。

虹は太陽の光に含まれる成分が分解されて赤~紫までの分光スペクトルとして見える訳であるが自分のこころのスペクトルはいったいどんな色成分をもっているのだろうか?
虹のように空に映してみたい衝動にかられた時間だった。

    

    

    

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2009年12月 7日 (月)

そら  (2009 winter Vol. 1/4)

最近、ある想いからそらを見上げることが多くなった。

そして気がついたのはさまざまな表情を見せる冬の空だ。たぶん・・・気をつけてみなければ気づかない世界。自分で立ち止って初めて気がついた事は、今までの己の概念・記憶すら塗り替える力を持っているのだと思う。

2009_winter_14                             < 冬そら >
                           山形県米沢市


暗くぼやけた下の雪雲とせめぎ合う一瞬の青空と雲から漏れる光線の美しさ。また、一色鉛色の曇り空。その一色に見える空の中にすら、微妙な文様を見ることができる。

人はひとを想いそらを見上げることが多のかも知れない。
   このそらのどこかに・・・・・    同じこのそらのしたで・・・・   それらはすべて

人はそらを鏡に見立てて、声の届かないひとに語りかけ、願いを託し、想いを伝えようと
するのであろうか。

2/4   3/4   4/4
14.     21.    28 // On  December

   

   

   

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